(今井ゆうき)] 押しつけ天使

そう、その通りだ。微妙なニュアンスや内なる独白は忘れて、システムスペキュレーション（今井ユウキ）によるファンメイド漫画の世界に飛び込もう。62ページにも及ぶ大ボリューム（アスカがアスカらしくいられるだけの十分なスペースがある）のこの日本語版は、我らがセカンドチャイルドに焦点を絞った『新世紀エヴァンゲリオン』のパロディ作品となることは間違いない。
「押しつけがましい天使」だって？ 正直言って、アスカがこんな天使だなんて、他にどんな天使がいるっていうの？ 天上のハープなんかより、エヴァの操縦列の先頭に肘で押し入るような、翼を持った天才少女を想像してるんだ。この同人作品は、間違いなくアスカの持ち前の…積極性を極限まで引き出してる。「堕天使」というよりは、「ケーキの最後の一切れをもらうために、あなたを押しのける天使」って感じかな。
だから、もしあなたがアスカのこの上なく押しつけがましい魅力に飢えていて、少し日本語の文章を解読するのが苦にならないなら（あるいはただ絵を鑑賞するだけでいい。私たちは批判しません！）、この「押しつけがましい天使」は、より苦悩が少なく、はるかに笑えるエヴァンゲリオン体験へのチケットになるかもしれない。ただし、本格的なシステム支配…アスカ流の…覚悟はできているかな？